ユーフォルビア マハラジャ の接ぎ降ろしの記録です。
マハラジャとは
正式名称はユーフォルビア ラクテア クリスタータ(euphorbia lactea cristata)
<ユーフォルビア ラクテア>の綴化した個体です。
お店では何かしらのユーフォルビアに接ぎ木されて売られていることが多いです。
しかし僕はこの接ぎ木されている状態よりも、頭の部分単体の姿のほうが好きなんで今回は上と下をぶった切って接ぎ降ろしをしてみたいと思います!
フランキアナでの結果
本題に行く前にちょっと成功例を乗せときます。
マハラジャと同じように扇形に綴化していて、同じように台木に接がれていた【フランキアナ】です。同じユーフォルビアだし、同じような姿してるし、多分マハラジャも同じやり方でうまくいくんじゃないかなと思いますw
左が発根から2週間ごろで何か所か少し出っ張って動き出している感じがあります。
そして右側は2024-11-04日 現在の姿。元気に禍々しく育ってます。
それでは今回もうまくいくことを願って、ぶった切っていきましょう!
準備
使用する道具
使用するもの、カッター・殺菌剤・発根促進剤です。
今回、殺菌剤はダコニール、発根促進剤はルートンを使用します。
接ぎ降ろしの手順
1.カッターの消毒
切るときに雑菌が断面から侵入しないようにカッターの刃を殺菌します。
火であぶったり、アルコールを使ったりで行うんですが、
ちょうどコーヒー飲む用にお湯を沸かしていたので今回は熱湯消毒ですw
2.切断
刃の殺菌が終わったら接ぎ木苗を切断します。
繋がっている部分の少し上のあたりを切ります。
いきなり綺麗に切らなくていいので、ざっくり切りましょう!
切り離してからのほうが微調整やりやすいと思います。
台木の部分が少し残っているので削ります。
大体きれいに切れました!
切断後に断面から白い液体が出てくるので、キッチンペーパーなどでふき取ります。
その後も液体の流出が続くと思うので、次で対策します。
3.殺菌 / 発根促進剤の塗布
カッターは殺菌しましたが、念のため切断後にも殺菌します。
ダコニールを1000倍に薄めた水に断面を付けて10分くらい放置します。
前述でふれた白い液の流出もこれで止まります。
10分経ったら薬液から上げて、軽く水分をふき取り、発根促進剤を塗布します。
今回はルートン(ホルモン剤)を綿棒で切断部に塗りつけました。
乾燥
あとは植え付ける前に数日程乾燥させます。
切断面が乾く前に植えつけると腐ってしまうかもしれないので、しっかりと乾燥させます。
雨と直射日光の当たらない、風通しの良い明るい日陰のような場所に置いておきましょう。
「切った後はすぐに植え付けたほうがいい」という意見もありますが、僕にはどちらが正解かは分かりません。皆さんの信じるほうで試してみてください。
植え付け 2024-07-27
気が付けば2週間くらい放置w
本当は1週間で植え付ける予定でしたが、なんだかんだで伸びちゃいました。
ちなみにフランキアナの時は1か月くらい放置してましたw
あの時は仕事もFPSも忙しかったです…
植え付けには底穴のたくさん開いてる、通気性の良いポットを使います。
鉢底に軽石と用土を少し入れて、その上に元肥のマグァンプKを気持ち程度加えます。
用土はいつも使っているものを切らしていたので、たまたま物置にあった「塊根植物の土」を使用。底の方には腐葉土を少し加えました。
切り離したマハラジャを植え付け。お持ちの株の大きさや形状と相談しながら、いい感じに植え付けてください。
ただ、深く植えすぎるのは良くないので(腐ったりするかも)そこは加減してください。
植え付けたら水を与えます。鉢底から流れ出るくらいしっかりと水を掛けましょう。
以降発根するまでは土の表面が乾いたら、霧吹きなどで表土が湿る程度の水やりを継続します。
経過観察
2024-08-30 発根
帯状の成長点に動きがありました。植え付け前は干からびていた、成長点から出る小さな葉っぱのようなものが新しく生えてきました。
株を抜いていないので確証はないんですが、動いたってことは水を吸えている。水を吸えているってことは根っこが出ている、って感じで多分発根しました。
もう少し経過観察をして、何かあれば更新したいと思います。
2024-11-04
台木から接ぎ降ろして2か月がたちましたが、正直特に大きな変化ありませんw
あえて挙げるとすれば1か所少し出っ張りました!
前の写真と見比べると、「なんか角生えてるな~」みたいなところがあると思うのですが、分かりますか?こんな感じでマイペースに成長中です。
ちなみに9月中頃から屋外管理。冬も外で越冬できないか、気温を見ながら試してみようと思います。
随時更新中
2024-08-30
いったんここまで!
動きがあれば、また更新します。